ソーシャルブックマークのSEO効果 [ソーシャルブックマーク]

とても簡単な調査をしてみた。細かいところまでは公開できなくて残念だが、Yahoo! 検索結果で、ヒットされるページ数が500万ページ以上ある、100個のキーワードで調査を行った。キーワードごとに1位から20位までのサイトを対象に、順位とブックマークの登録数の負と正の相関関係を調べてみた。

調査結果の数値が「-1」に近い場合は「ブックマーク数が多いとランキング高い」、「0」に近い場合は「ブックマークとランキングの相関関係はない」、 「1」に近い場合は「ブックマーク数が多いとランキングが低い」という結果になるが、最終的に出た数値は「-0.215538025」だった。どちらかと いうと「0」に近い、「ブックマークとランキングの相関関係はない」と言える結果だ。

しかし、あえて「現段階」と条件をつけた理由がある。上の調査から見ても、若干だが、6ヶ月前に調査した結果よりは「-1」に近い数値に変化していた。ユーザーのブックマーク利用数の増加によってランキングか、上位にランクインしているためにユーザーにブックマークされるようになったのかまでは、まだ判別できていないが、「ブックマークの多いサイトが上位にランクインする」方向に向かっていると言えるかもしれない。

Yahoo! ブックマークがリニューアルして、本格的に使えるようになって1年が経った。しかし、まだその利用率は低く、全ての Web ページの評価で使うには母数が足りない。それが「現段階では SEO 効果はない」理由なのかもしれない。

母数が少なくて、まだ一部のサイトしかもっていない要素で全てのサイトを評価し、それを検索結果に反映するには、検索エンジンとして検索結果の精度が悪くなるというリスクがあるのではないだろうか。

もし、今以上に Yahoo! ブックマークの利用率が高くなり、母数が増えていくのならば、ページの評価基準として使われる日がくると思う。良いサイトにはブックマークをつけるという正しいブックマーク文化が定着する時期を、Yahoo! は待っているのかもしれない。

可能性は低いかもしれないが、現状のランキングで上位にランクインしているサイトをユーザーが客観的に判断してブックマークをすることで、例えば、被リンクを購入するなどでただ上位にランクインしているだけで中身は充実していない、クローラーには評価されていてもユーザーに評価されないサイトを分別できる時期を待っているのかもしれない。

いくら SEO 技術が進歩してクローラーをだますことはできても、ユーザーをだますことはできないからだ。いつか来るかもしれない Yahoo! ブックマークが検索結果の順位に影響する日のために、不正ではないブックマーク数を増やす施策をこれから徐々に行ってみてはどうだろう。

もし、ランキングアップにはつながらなかったとしても、ブックマークの数が多いサイトになれば、ユーザーのクリック率を高める効果が期待できる。

現在「SEO=検索結果上位表示」と勘違いしている方々が数多く存在する。しかし、SEO を求める企業の本来の目的は上位表示というよりは、むしろ“集客”にあるはずだ。ランキングを上げることだけが SEO ではない。キーワードで検索したユーザーを対象にクリック率を上げて集客増加につなげる。これこそ効果的な SEO(検索エンジン最適化)だと考えている。

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